歯科衛生士とは

歯科衛生士は国家資格を持つスペシャリスト

歯科衛生士は国家資格を持つスペシャリスト

わが国は高齢社会を迎え、健康に対する関心がいちだんと高まる中、生涯を通じた口腔保健対策が試みられています。
一つの目標として厚生労働省が推進する8020運動(80歳で20本自分の歯を残そう)は、愛知県歯科医師会が発祥の地です。
歯の健康づくりとして、保健指導や予防処置の実施など歯科衛生士への期待は大きく、役割も高度なものになりつつあります。また、「優しさ」、「知識・技術」、そして「指導力」を発揮できる職種です。
歯科衛生士は、文部科学省や厚生労働省から指定された歯科衛生士の学校を卒業し、国家試験に合格した人だけに与えられる資格です。

歯科衛生士がおこなう大切な仕事

歯科衛生士は国家資格を持つスペシャリストで、そのおもな仕事は「歯科予防処置」「歯科保健指導」「歯科診療補助」の3つです。最近では、むし歯や歯周病の予防や健康管理が重視され、むし歯や歯周病にならないための予防処置の実施、歯と口の健康づくりのための保健指導は歯科衛生士の独自性を発揮できる仕事といえます。また、歯科医師の診療を手助けする診療補助は歯科衛生士の基本的な仕事です。

その他にも、歯科医師の治療方針や内容を正確に把握し、患者さんに分かり易く説明するなど、患者さんとのコミュニケーションが求められます。患者さんの不安や恐怖を取り除く「やさしさ」、「思いやり」、「笑顔」が何より大切な仕事です。

  • 歯科予防処置

    歯や口腔の病気に関する予防処置
    • 予防的歯石除去

      • 歯周病予防のための歯石除去
      • 歯垢・着色 の除去 など
    • う蝕(むし歯)予防処置

      • フッ化物の塗布
      • フッ化ジアンミン銀の塗布
      • 小窩裂溝填塞(シーラント) など
  • 歯科診療補助

    歯科診療の補助、歯科診療と事務の介助
    • 歯科診療の補助

      • 患者さまの状態を予備的に聞く
      • 口腔の清掃状態を検査
      • 歯肉状態を検査
      • 充填物をつめて、研磨する
      • 仮封(暫間被覆)を行う
      • ラバーダム防湿の装着と撤去
      • 矯正装置の撤去
      • スナップ印象を採る
      • 脈拍、血圧、体温の測定 など
  • 歯科保健指導

    専門的立場からの助言と援助
    • 歯科医院・病院では

      • 歯磨き指導・禁煙指導
      • 栄養指導 など
    • 保育園・小学校・保健所では

      • 歯磨き教室・歯周病予防教室 など
    • 家庭や施設を訪問して

      • 在宅訪問指導・口腔衛生指導、摂食、
        嚥下指導・口腔ケア など

歯科衛生士のある日の1日

歯科衛生士って実際はどんな仕事をしてるのかな!?医院での1日の様子をおってみました。

  • 朝のミーティング

    朝のミーティング

    診療開始前の全体ミーティングでは、連絡事項のほかショートスピーチや笑顔の練習なども。チームの士気を上げ、今日も頑張ります!

  • 問診

    問診

    まずは患者さまの状態を確認してから準備に取りかかります。打ち解けてもらえるよう、笑顔とコミュニケーションを大切に。

  • 医師の診療補助

    医師の診療補助

    虫歯や矯正・インプラントの治療などの補助を行います。先生と患者さまとのコミュニケーションに配慮しながら、円滑に診療が進められるようにします。

  • ブラッシング指導

    ブラッシング指導

    歯の染め出しで磨き残しをチェックし、歯ブラシの正しい持ち方や磨き方を指導します。

  • お昼休憩

    お昼休憩

    午前の診療が終わったら、休憩室でランチタイム。みんなとのおしゃべりも楽しい時間です。

  • 相互練習

    相互練習

    お昼休憩の合間に、スタッフ同士がペアを組んで練習。歯科衛生士と患者さま、両方の立場から学びます。

  • 予約確認

    予約確認

    超音波スケーラーを使って歯石を除去。デリケートな歯ぐきの下は手動で行います。歯周病のリスクやおうちでのケアの大切さなど、モニターを見ながら個々に応じてお伝えします。

  • むし歯の予防処置

    むし歯の予防処置

    超音波スケーラーを使って歯石を除去。デリケートな歯ぐきの下は手動で行います。歯周病のリスクやおうちでのケアの大切さなど、モニターを見ながら個々に応じてお伝えします。

  • 診察終了

    おつかれさまでした!

卒業生の声

  • 就職先:みつや歯科・こども矯正歯科

    選ばれる人になるために
    初心を忘れず学び続けています

    子どもの頃に歯科矯正をしていて、歯科衛生士の仕事を身近に感じていたため、入学しました。MDHCの先生は優しい先生ばかりで、臨床実習前の試験や国家試験の前は苦手が克服できるまで、指導していただきました。
    今は歯科医院に勤務し、歯科検診や治療の補助、ホワイトニングの施術等を主に行っています。その他にも小さな子が歯科に慣れるトレーニング等も行っています。歯科が苦手で泣いてばかりだった子どもが、トレーニングを重ねることで、前向きに治療を受けられるようになった時には大きなやりがいを感じます。
    今は患者さんが歯科衛生士を選ぶ時代です。患者さんに選んでいただけるよう卒業後も初心を忘れず学び続けています。

多彩な分野で活躍できる歯科衛生士の仕事。

  • 一般歯科

    歯科衛生士の活躍するフィールドとして、最も多くの割合を占めているのが一般の歯科医院です。

  • 小児歯科

    小児歯科では、小児についての歯科治療が行われ、健康な永久歯へ生え変わるサポートをします。

  • 矯正歯科

    矯正歯科では、歯並びや不正な噛み合わせの治療が行われます。治療の補助や歯磨き指導などをします。

  • 口腔外科

    口腔外科では、一般歯科では行う事ができないような口腔領域の外科的な治療が行われます。

  • 歯科材料メーカー

    歯科材料メーカーでは、自社が扱う製品について情報提供するなど、営業的な仕事を主に行います。

  • 保健センター

    地域住民の健康維持・増進のために、歯科衛生士として専門性を生かし、公務員として働きます。

  • 高齢者の介護予防

    地域の福祉施設や高齢者などの自宅を訪問して、口腔の専門家として介護予防や口腔ケアなどを行います。

  • 広がるキャリア

    歯科衛生士の経験を活かして、歯周病やインプラント等に強い「認定歯科衛生士」や福祉分野で活躍する「ケアマネージャー」等、需要の高まる医療系へのキャリアアップも目指せます。

幅広い年代の方が活躍しています

歯科衛生士の仕事は、ずっと続けていける仕事です。

結婚・出産を経て、子育てや介護など、多くの経験や年齢を重ねていくことで、様々な患者さまの立場を理解することができ、
仕事の幅が広がっていきます。

年代別活躍状況

社会人の方へ

歯科衛生士は「手に職を持ちたい」「キャリアアップしたい」という思いに応える仕事です。
社会人経験者の入学は毎年約2割あり、歯科衛生士の資格取得を目指しています。

学費の負担が軽減!

専門実践教育訓練給付金制度

専門実践教育訓練給付金制度を利用すると、厚生労働大臣の指定を受けた専門的・実践的な教育訓練を受講する際に教育訓練経費の50%(年間上限40万円)にあたる給付を最大3年間受けることができます。また、訓練の受講修了から1年以内に資格取得などをし、雇用保険の一般被保険者として雇用された場合には、さらに20%の追加支給(合計で教育訓練経費の70%相当額)を受けることもできます。

詳細を見る

キャリアアップ

強みとなる資格を取得し、
患者さんをサポート

事務スタッフとして働いていましたが、転職を考えた時に医療の分野で、困っている人を助けられる仕事がしたいと思いました。しかし、無資格では難しいため、強みとなる資格を取りたいと思いました。MDHCは教育訓練給付金の対象校になっており、金銭的に手厚いサポートが受けられ、社会人に再度学ぶ機会を与えてくれている点が魅力でした。また高校を卒業したばかりの学生だけでなく、私の様な社会人経験者も一定数入学していたことも安心材料でした。

手に職つける

まじめで一生懸命な雰囲気に
後押しされました

オープンキャンパスに参加した時に、まじめで意欲的な生徒が多く、自分も学びたいと前向きになることができました。MDHCは先生との距離が近いため、授業での疑問や実習での悩みを気軽に相談することができます。社会人になってから学び直しをするために、再度学校に通うことに躊躇してしまう人が多いと思いますが、一歩を踏み出すと自分の想像以上に多くのことが学べます。迷っている人はぜひオープンキャンパスに来てみてください。

高等教育の修学支援新制度

令和2年4月からはじまった高等教育の修学支援新制度(授業料等減免・給付型奨学金)の対象校になりました。本制度は、家庭の経済状況に関わらず、大学・短期大学・専門学校等に進学できるよう、経済的負担を軽減することを目的として国が実施する制度です。詳しくは、文部科学省HPをご確認ください。

歯科医院奨学金制度

歯科衛生士を目指す高校生・社会人を対象に、将来有能な歯科衛生士として活躍する人材育成を目的に歯科医院が実施する制度※です。在学中の経済面での不安をカバーし、卒業後、その歯科医院に就職することにより奨学金の返済が免除され、歯科衛生士になる夢をサポートします。

※各歯科医院により条件が異なります。歯科医院と直接面接し、双方が同意の上で歯科医院より奨学金を受けられます。