デンタルファイル

デンタルファイルNo.24 妊娠中の食生活

お母さんの妊娠中の食習慣や、歯みがきなどの生活習慣、甘味嗜好は、妊娠期から出産後の子育て期間へと続き、次の世代へと伝承されます。健康で虫歯のない、元気な赤ちゃんを育てるためには、妊娠を意識したときから、食生活を始めとした生活習慣などを見直してみる事がとても大切になります。

おなかの中の赤ちゃんは、必要な栄養分をお母さんの体から吸収して育ちます。母親の食事が偏っていて栄養不足だと、元気に育つことができません。次のポイントに注意して、規則正しい食生活をこころがけるとよいでしょう。

食生活のポイント

1日3食

バランスよく3食きちんと食べること。夕食に比重を置いたり、夜 9時以降の食事は太るもと。

1日30品目

カルシウムは普段の2倍、良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラル(鉄) をしっかり摂取、偏りのない栄養素を。便秘予防のためには食物繊維を充分に摂取。

よく噛む

ゆっくり食べることで胃腸への負担が少なくり、栄養が吸収されやすくなる。

うす味料理

塩分の取り過ぎは妊娠中毒症の危険性が。また糖分の取り過ぎは太るもと。酢や出し汁を上手に使うこと。

飲み物

ジュースやスポーツ飲料にはかなりの糖分が入っているため、水のかわりに飲むとカロリーの取り過ぎになる。

外食など

外食やインスタント食品、ファーストフードはビタミン不足になりがち。加工食品は表示をチェックして添加物のすくないものを。

肥満予防

体重の増加は、妊娠全期を通して7kg~10kgにとどめる。カロリーの取りすぎを避け、肥満にならないようにする。

妊娠中の食事であっても、今の生活環境を考えての選択になります。赤ちゃんとお母さんの健康のために、食品の安全性と栄養のバランスなどの基本的なことを心がけること、状況に応じて手をかけ工夫をすること、同時に健康のため手を抜くことも必要です。

妊娠を機会に、健康な我が家の食生活づくりを考えてみるといいでしょう。