デンタルファイルNo.10 デンタルフロスや歯間ブラシの活用
虫歯予防・歯周病予防にとても大切なのはプラークコントロールです。
その主役となるのは歯ブラシですが、歯ブラシでも磨き残しやすい部分(歯と歯の間、かみあ わせの溝、歯と歯ぐきの境目)があります。中でも歯と歯の間の清掃にはデンタルフロスや歯間ブラシを用いてプラークコントロールを行うと効果的です。
歯ブラシ1本でブラッシングすると歯と歯の間のプラークの除去率が50%、デンタルフロスや歯間ブラシを用いるとその数字は90%にまでアップします。
デンタルフロスはナイロン製の糸で、ワックスのついたタイプやついていないタイプのもの、味のついたものなどいろいろな種類があります。
使い方は指に巻いて歯と歯の間に通す方法が一般的です。この時、ノコギリを引くようにデンタルフロスを反復して動かすと、うまく隙間に入り、歯ぐきを傷つけずにすむでしょう。
デンタルフロスの種類には、ホルダータイプのものもあるので、指に巻いて操作する方法が難しいと感じる人にはホルダータイプをおすすめします。
歯間ブラシも歯と歯の間の清掃に用いますが、ねじった針金にナイロン毛をつけた小さなブラシで、歯ぐきが退縮してしまい、歯と歯の間に大きく隙間があいてしまっている方に有効です。
またブリッジといって、歯を一本失くしてしまった部分に偽の歯を作り、その両側の2本を架け橋のようにつなげて被せる治療方法があります。
その偽の歯(ポンティック)の下の部分の清掃にも歯間ブラシを用います。 隙間の大きさが様々なので、その隙間の大きさに合わせ、小さなSSSサイズのものから大きなLサイズのものまで、またヘッドの形も円錐形のものや、円柱形のものなど、それぞれを使い分けると良いでしょう。