デンタルファイル

デンタルファイルNo.20 "8020(ハチマルニイマル)運動"

みなさんは、「8020(ハチマルニイマル)運動」という言葉をご存じですか?

高齢社会を迎え、健康で長生きをするために、自分の歯で噛み食事をすることの重要性が叫ばれています。口から実際に食べることで栄養を取り込んでいるわけですから、歯は生命維持の基になる咀嚼器官といえます。そう考えると1本でも自分の歯が残っているほうが理想的ですね。

8020(ハチマルニイマル)は「80歳になっても20本、自分の歯を保ちましょう」という運動です。大人の歯は親知らずを除くと28本ありますが、20本以上自分の歯があれば、しっかりと普通の食事ができ、よく噛みおいしく食事をとることができるからです。

ところが実際には、80歳での平均残存歯数は8.21本(平成11年データ)で、義歯の助けをかりて咀嚼機能を保っている高齢者が多いのが実情です。

豊かな食生活は「質の高い生活」の基本であるといえます。食べたいものも歯が悪いために食べられない不自由さは、高齢者にとって苦痛ばかりか、食事の偏りや栄養学的にも望ましいものではありません。噛み合せが悪い状態が長く続くのは健康にも悪影響を及ぼします。

また、よく噛むことはがん予防にもつながることや、体のバランスを保ち転倒や痴呆の防止にも役立つことなど全身の健康とも深いつながりがあることが報告されています。

歯を失う最も多い原因は、歯周病ですが、子供のころからきちんとした歯磨き・正しい生活習慣を身につけ、定期的に歯科医院にかかり、お口の管理をしていくことで防ぐことができます。8020を達成するために、日々努力していきましょう。

8020運動は歯の喪失を防ぎ、生涯自分の歯で食べることを通して、満足のいく食生活を送り、日常生活での満足感、幸福感、安心感などの「生活の質の向上」(Quality of Life:QOL)を求める運動です。