デンタルファイル

デンタルファイルNo.9 ブラッシングの基本(その2)

赤ちゃんの時は、歯がはえてきたらお母さんがガーゼや、赤ちゃん用の小さい歯ブラシで優しくみがいてあげます。寝かせて、いやがらないようにしてあげると習慣化が易しくなります。

乳歯が萌えそろってくる頃(2~3歳)には、遊びを通して、歯みがきの習慣を身につけていきます。まだ、この頃は、上手にみがけないので、本人にみがかせてから必ず保護者の仕上げみがきが大切になってきます。 一日一回は、子供を膝の上に寝かせ、上の前歯の間やかみあわせの溝の部分を念入りにみがきます。

幼稚園から、小学校になると、少しずつ自分で歯ブラシができるようになります。歯の表側、裏側、かみあわせの部分は1~2本ずつ 歯ブラシで10~20回ずつみがきます。特に、かみあわせの部分は溝があるため、しっかりと歯ブラシを当ててゴシゴシみがきます。

この頃から永久歯が萌え始めます。まず、6才臼歯と呼ばれる第一大臼歯が乳歯の一番奥から萌えてきます。

だんだん成長するにつれ、子供の歯が抜け、大人の歯がはえてきます。この時期は、歯ブラシが難しく 抜けたところの両脇の歯もみがきます。

大人になってくると、歯ブラシの毛先は普通からやわらかいものを選び、歯ブラシは鉛筆を持つように優しく持ちます。歯と歯ぐきの間に当てて、1~2本ずつていねいにみがいていきます。特に出血をする場合には、歯ブラシを小さく動かし、振動させるようにみがきます。

また、お口全体をみがくために、一筆書きのように順番を決めてみがくことも、みがき残しを防ぐ方法です。

自分のお口の中を見ながら、毛先を当ててみがいていくようにしましょう。